1週間で3行が経営破綻。シグネチャーバンクの事業停止と預金全額保護。

銀行イメージ 資産形成

3月10日から続く米シリコンバレーバンクの経営破綻から、状況に変化が見られたので分かりやすくまとめます。

まとめると、米シリコンバレーバンクの影響波及とそれを収めようとする米財務省の動きがありました。

シグネチャーバンクの事業停止

3月10日のシリコンバレーバンクの経営破綻に続き、3月12日 シグネチャーバンクも事業停止となりました。

シリコンバレーバンクの経営破綻の影響が他行に波及した形となります。

シグネチャーバンクはこのような銀行です。

シグネチャーバンクとは

アメリカの銀行としては第29位の規模を誇っていました。2022年12月31日時点での総資産額は日本円で14兆8460億円、総預金額は約11兆9170億円です。

暗号資産(仮想通貨)関連企業を多く顧客として抱えていた銀行です。
投機的な資金が大量に流入したことで、同行はリスクが強く意識されるようになりました。また、2022年12月には仮想通貨取引所のFTXが崩壊し、FTXが口座を持っていたシグネチャー銀行にも注目が集まっていました。

シグネチャーバンクは暗号資産関連企業の取引先が多いことから
今回の事業停止により、暗号資産業界にとって銀行システムからますます切り離されることを意味し、新たな大打撃となるとの見方をする方もいるようです。

3月8日には、同じく暗号資産関連企業を主軸としていたシルバーゲートバンクが経営破綻していることから今回の3行の経営破綻は、暗号資産業界には大きなダメージとなる見通しです。

詳細が気になる方は、こちらをご覧ください。

しかし、後述するように米財務省はシグネチャーバンクの預金全額保護を決定しており
事業停止による連鎖倒産のリスクは一旦回避された状況
となっています。

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米財務省による預金全額保護の決定

米財務省は、1週間で3行が立て続けに経営破綻する事態に対し「預金全額保護」の決定をしました。

通常、預金保護の対象は3350万円程度ですが米財務省は限度額を超えて、預金全額の保護を決定しています。

これで連鎖倒産のリスクは一旦は回避できたと考えて良いでしょう。

ただし、今回経営破綻した3行の株式や債券の大きな価格下落は免れないでしょう。
シルバーゲートバンクとシグネチャーバンクは暗号資産関連企業を主軸としていたことから
暗号資産業界の金融システムへ大きな打撃となります。

そして、今回の経営破綻を受け金融当局が利上げの手を緩めざるを得ないとの観測が強まっています。

「FRBは利上げペースは減速し、ピークも低くなるだろう。利上げペースを再加速させるハードルは大幅に高くなった」

と考えている投資家が増えているということです。

この動きを受けてか、13日の米国債券は急騰しています。

詳細が気になる方は、こちらをご覧ください。

個人的には、FRBは変わらず利上げを続けると考えています。インフレが長引いてしまう方がよっぽど米経済にダメージを与えると考えているからです。
利上げを続けて欲しいの間違いかもしれませんね(笑)

新しい動きがあれば、お伝えしていきます。

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