今回は、相続が終わった後に大切な「相続した財産を守る」ことについてお話していきます。
相続税の納付まで終われば、相続手続きはすべて完了したことになります。
大切な人を亡くされて間もないうちに、大変な作業だったと思います。
ひと息ついて、ゆっくり休まれてください。
本当にお疲れさまでした。
でも、相続が終わってからも注意しなければいけません。
僕も実際に経験した内容ですので、実例も入れながら解説していきます。
この記事を読めば、相続後の財産を守る上で注意すべきポイントが分かります。
あなたが相続した、大切な財産を守りましょう!
まず注意すべきは親族
まず注意すべきは親族です。
一番疑いたくない存在ですが、絶対に注意して下さい。
相続は自分だけの力ではできません。
特に若い方は知識も無いので、葬式や書類取得
専門家の紹介など、たくさんサポートを受けた方もいると思います。
親族は感謝すべき存在ですが、例えば
- 相続手続きを手伝ったけど、見返りはないのか?
- 若い君は相続した財産を管理できないだろうから、私が代わりに管理しようか?
こんなことを言われたら、絶対に距離を置いてください。絶対にです。
相続財産は、法律で認められた権利によって相続したあなたの財産です。
相続手続きが終われば、すべてあなたの財産です。
そして、故人があなたのために残した形見でもあります。
ほかの誰でもない、あなたの元にあるべき財産です。
僕の場合は、相続が終わった後に祖母から、代わりにお金を管理しようか?と言われました。
20歳そこそこの孫がある程度の相続を受けたら、心配になるのは確かにわかります。
本当に善意で言ってくれたのだと思いますが、僕はその提案を断りました。
理由はこの3点です。
- 親父から継いだ財産は、僕の子供のために使いたいと思ったから
- 突然亡くなった親父の、数少ない形見だったから
- 自分がコントロールできない場所に財産を移すのが不安だったから
当時は金融リテラシーなど全く無かった僕でしたが、こんなことを考えて断ったのを覚えています。
今考えても正しい判断だったと断言できます。
相続した財産は、必ずあなたの手元に置いておきましょう。
あなたが相続したことを知っているのは、親族だけではない
あなたが相続したことを知っているのは、親族だけではありません。
相続財産を移した、銀行・証券会社・保険会社・不動産屋もあなたが相続したことを知っています。
相続では、ある程度大きなお金が移動します。
お金が動いた先の銀行や保険会社は、あなたが相続したことが分かるのです。
つまり、保険や不動産の営業先としてあなたが選ばれ、連絡が来ます。
わかりづらいと思うので、僕の実体験をお話します。
相続手続きが終わった後に、僕がメインで使っていた銀行から電話がありました。
僕に良い提案があるとのことで、話を聞いてみると
銀行の保険会社からの、一括払い込み15年満期の医療保険の勧誘でした。
当時の僕は、相続財産をすぐに使える状態にしておくと
絶対に使いこんでしまうと思っていました。僕は自分を信用していません。笑
別の銀行口座に移したり、定期預金に移すことで分散させて
すぐに使えないように工夫しました。
結局、僕はこの保険を契約してしまいました。資産分散の一角になると考えたからです。
確かに資産分散としては機能したのですが、今考えると、失敗だったと断言できます。
理由はこの3点です。
- 大病にかかりにくい年齢であること
- 日本には高額療養費制度があること
- 資金拘束による投資の機会損失となったこと
これから相続する若い方には、同じ失敗をしてほしく無いので
詳しくは、別の記事で解説していきます。
僕の場合は、不動産は相続しなかったので連絡はありませんでしたが
不動産も同じように、何かしらの営業がかかってくるのではないかと思います。
相続が終わって1~2年は、故人を亡くしたショックや
新しい生活に慣れていないため、精神的に不安定な時期です。
この時期は、正常な判断ができない可能性があるので
金額の大きな保険や、不動産の契約を行うのはやめておいた方が良いです。
まとめ
今回は、相続手続きが終わった後についてお話しました。
あなたの財産を守る力が試されます。大切なのはこの3点です。
特に若い方は大金を得たことで気が大きくなり、散財してしまう場合もあります。
僕はこれを防ぐために、いくつかの銀行の定期預金と保険に相続財産を分散させて
すぐに使えないようにしました。
忘れないでください。相続した財産は、あなたが稼いだお金ではなく
故人の命で得たお金であること、故人の形見です。
次回は
相続編のお話は、これでいったん区切りとなります。
僕の知っている相続手続きについて、全14回の記事にまとめさせていただきました。
これらの記事を読んで頂ければ、おおまかな相続の流れはお分かりになると思います。
次回からは、他のカテゴリーのお話をしていきます。
相続した財産と共に、あなたの人生をより良くするために
僕の経験から、皆さんのためになる情報を発信していきます。
それではまた!
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