3月10日に米国株の株価が暴落しました。
突然の暴落で、衝撃を受けた方もいるのではないでしょうか。
判明している情報から、今回の暴落の原因を整理します。
パニックにならないように、原因とこれからをしっかり押さえておきましょう。
皆さんの長期投資の一助になればと思います。
2023年3月10日の米国株価暴落とは
2023年3月10日に米国株が暴落しました。
僕の保有している米国株の投資信託や高配当ETFは最大10%程株価が下落しています。
グロース・バリュー株どちらも大きく下落していることから、為替の影響も確認できます。
突然の暴落だったので、証券口座を2度見した方も多いと思います。
超長期のインデックス投資をされている方は、まったく気にすることはありませんが
今後、良い買い場が出てくるのでは?と期待してしまいますね
長期投資を継続していくためにも、原因は知っておきましょう。
株価暴落の原因は米シリコンバレーバンクの経営破綻
暴落の直接的な原因は、米シリコンバレーバンクの経営破綻です。
僕自身、シリコンバレーバンクを初めて聞いたので調べてみました。
米シリコンバレーバンクとは
シリコンバレーバンクはこのような企業です。
特にコロナ禍におけるFRBの金融緩和の影響で、スタートアップ企業などの取引先の預金が大きく増加していました。
去年3月末時点の預金は、その2年前の2020年3月末と比べて3.2倍に急増していたようです。
シリコンバレーバンクの経営破綻の原因
シリコンバレーバンクが経営破綻したポイントはこの4点です。
要するに
FRBの利上げの影響で、運用していた債券価格が下落
↓
シリコンバレーバンクの純資産が減り、キャッシュが減少
↓
スタートアップ企業から多額の預金引き出しにより、債券を売りキャッシュを確保しようとしたが価格下落によりキャッシュがショート
このような流れで経営破綻したと考えられます。
純資産28兆円となるシリコンバレーバンクの経営破綻は、2008年9月の貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアルの破綻に次ぐ2番目の規模となります。
シリコンバレーバンクの経営破綻の影響
シリコンバレーバンク経営破綻の影響は、既にドル円為替に影響しており
米スタートアップ・金融関連企業にも波及するのではないかと考えられています。
ドル円為替に関しては前述している通り、急激な円高が進行しています。
「利上げでも何だかんだ米国株は株価維持してたけど、やっぱり米国経済ヤバいんじゃないの?」
こんな感じで投資家が疑心暗鬼になったことで、ドルから逃げるためにドルを売って円を買う(=円高)動きになったということですね
米財務省のイエレン長官は、「アメリカの銀行システムは強固なままであり、金融監督当局には有効な措置がある」と声明を発表し、不安が拡大しないように努めています。
詳細が気になる方は、NHK記事が分かりやすいです。
シリコンバレーバンクをメインバンクにしていた米スタートアップ企業は間違いなく影響を受けると思いますが、金融関連企業への影響はこれから判明するでしょう。
中堅金融企業に同じような経営破綻が出てこないとも限らないため
今後、シリコンバレーバンクの経営破綻がどのように影響してくるのか注目です。
まとめ
今回は3月10日に起こった米国株の暴落について、原因と影響について解説しました。
大切なのはこの点です。
- 株価暴落の原因は、シリコンバレーバンクの経営破綻
- 経営破綻を受け取引先企業の株価が暴落し、投資家心理の悪化による急激な円高進行
- 今後どのような影響が出るか注視が必要
経営破綻後すぐに休日に入ったため、本格的な影響が出るのは3月13日以降です。
米国株に投資されている方は、株価の暴落もあり得ると思っておいた方が良いと思います。
個人的には、米国株価はまだ高いと思っているので
暴落して買い場が出てくればいいなぁ・・・と考えています。
原因を知って、引き続きどっしりと長期投資に取り組んでいきましょう。
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